2014年10月13日月曜日

Rub someone the wrong way 神経を逆なでする

元大ボスのジョエルから依頼があり、先週急遽コロラドの二支社(フォートコリンズとデンバー)へ出張しました。今回の任務は、大抵のプロジェクトマネジャーが苦手とするレベニュー(歳入額)算定方法にフォーカスしたトレーニング。デンバー支社ではランチタイムの教室形式トレーニングに加え、PM13名に対する個人レッスンを各30分間提供しました。

三年前に突然会社が会計規則を変えて以来、プロジェクトの財務管理は経験豊富なPM達にとってさえ頭痛の種です。上がってきた数字を見て判断するだけのオペレーションマネジャー達は、PM達がどうしてそんなに苦しんでいるのか理解出来ない。そんなすれ違いが日々の不協和音を煽り、組織がギクシャクしています。

「今回は管理職の面々もトレーニングしてくれ。彼らの理解度を高めないことには組織全体の力が上がらないからな。」

とジョエル。

トレーニングを終えてみて分かったことですが、問題の根っこにはツールのデザイン不備に加え、財務部長C氏の存在があるようです。二人の社員から、全く同じ表現の悪口を聞かされました。

“He rubs me the wrong way.”

直訳すると、「奴は間違った方向に俺をこするんだ。」です。この男、人の話を聞かない、常に自分が正しい、俺の言う通りにすれば世の中の問題は全て解決するはずだ、という極端な唯我独尊タイプらしい。う~ん、それはイラつくだろうなあ。

サンディエゴに戻ってから、同僚ステヴに解説をお願いしました。

「イラつく、なんていうレベルの話じゃないよ。かと言って、I hate him (大嫌いだ)とまではいかないんじゃないかな。でもかなり近いね。」

技術屋集団の我が社では、財務系の社員は敵視されがちです。プロジェクトの内容を理解する意思も頭も無いくせに、数字だけ見て偉そうにやいのやいの言いやがって、と。私は今回の出張中、意識して「私自身も技術畑のPMであり、ご苦労はよく理解していますよ。」という姿勢を堅持しました。財務管理のトレーニングをすると、初対面の社員から「このbean counter(経理屋)が!」という敵意ムキ出しの目で見られることが多いのです。一旦そうなると、なかなか素直に話を聞いてもらえなくなるのですね。

さて、 “Rub someone the wrong way” ですが、どうやらこれは、「猫の毛を逆なでする」ところから来ているようです。猫が気に入らない撫で方をされて不機嫌になるというところから、「人の神経を逆なでする」という意味になったみたい。


しかし、です。やっぱりこのイディオムも、私にはしっくり来ないのですね。猫を飼ったことこそありませんが、子供の頃から何十匹もの猫を撫でて来ました。これまで一度たりとも彼らを不機嫌にさせた記憶は無いし、それどころか大抵の猫は、ゴロゴロ喉を鳴らして快感を露わにしてました。一体どんな撫で方をしたら猫が怒るっていうんでしょうか?それとも私には特別な才能が備わっていて、どんな猫も私にかかればイチコロ、快楽の谷底へ落ちて行く、とでもいうのかな。

そうならちょっと嬉しいけど。

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