2012年9月4日火曜日

Make a difference 価値ある貢献

先日、ボスのリックからメールが届きました。タイトル欄に、たった一言。

MAD

え?なんか怒ってんの?
Madとは、「頭に来た」という意味で使われる形容詞。メールのタイトルにこんな言葉を、しかも大文字で書くなんて一体どうなってんの?あの温厚なリックに何があったんだ?

恐る恐る内容を読んでみて、びっくり。これは、Making A Difference (MAD) Award という賞の話だったんです。
「君をこの賞の候補としてノミネートしようと思ってるんだ。最近の実績をリストアップして送ってくれないか?」

我が社にそんな報奨制度があったなんて初耳です。どうやら賞金付きらしい。そうと知って、俄然やる気を出す私。ここ2年ほどの「組織上の職責を超えた業務実績」を並べ立て、何故自分がこの賞の候補として相応しいかをアピールします(ここ、とってもアメリカ的)。
二週間ほど経ち、そんな出来事があったなんてすっかり忘却していた私を、リックが部屋に呼びました。

「おめでとう。部内の承認が下りたよ。君をMADアワードにノミネートした。」
おお!すごいじゃん。丁寧にお礼を言う私に、

「いやいや、これは君の頑張りの成果なんだよ。おめでとう。」
と労うリック。

ようやく興奮がおさまった頃、ふと疑問が頭をもたげます。
そもそも “Make a difference”ってどういうこと?ものすごく頻繁に使われる言い回しなのに、一度も深く意味を考えたことがありませんでした。文字通り和訳すれば、「違いをひとつ作る」です。ふ~ん。なんかピンと来ないなあ。それって賞を出すほどのことなのか?

いつものように、同僚リチャードに尋ねます。

「自分の出す成果が他の人の役に立つ結果に結びつくってことだよ。」
「でもさあ、それって組織で仕事してれば当然じゃないの?」
「まあ、通常業務で出す成果の話は当たらないよ。自分のやったことが、水準を超える結果を生むケースで使われるんだ。」
「そうか、それじゃ、Value-adding contributions (付加価値をもたらす貢献)ってこと?」
「その通り!(Exactly!)
というわけで、ようやく意味がすっきり頭に入りました。

夕食の席で、「あぶく銭」の使途について家族と話し合ったところ、満場一致でiPad に決定!いやいや待て待て、キャッシュが振り込まれるまで皮算用は禁物だぞ、とあわてて戒めあう小市民の私達でした。

{追記}
今日、賞金が振り込まれてました。なんと4割以上も税金で持ってかれてた。iPad 買えないじゃん!

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