2011年12月20日火曜日

Save the day 窮地を救う

私の仕事は財務部門とオペレーション部門との繋ぎ役みたいなところがあり、それぞれがなかなか単独で出来ない任務を課せられることがほとんどです。なかでも、
「締め切りは2時間後。このレポートを作って両部門の幹部三人から決裁を貰わないと今季の実績に大きな穴を開けてしまうことになる!」
などというピンチに起用されることが多く、先日もそんな大役を無事切り抜けました。早速アーバイン支社のリサからメールが届き、感謝の言葉が連ねられています。最初の一言が、これ。

“Thanks Shinsuke for saving the day again!”
「シンスケ、またしても Save the day してくれて有難う!」

ん?なんだそれ?

似たフレーズに、 “Make my day” というのがあります。映画「ダーティ・ハリー」で主人公のキャラハン刑事が、凶悪犯に対してこう凄むのです。

“Go ahead, make my day.”

「良い一日にする」とか「喜ばせる」、というのが元の意味ですが、この作品では、
「動いてみな、(貴様を撃ち殺すのに格好の言い訳が出来て)気分の良い一日になるから。」
って感じで使われて一躍有名になりました。

もうひとつ、これに似たフレーズに “Save the date” というのがあります。例えば半年先に大きなパーティを予定してる場合、

“Details will follow. Save the date!”
「詳しいことは追って連絡するけど、取り合えずその日は空けといてね。」

などと書きます。これは納得です。しかし、 “Save the day” となると話は別。

The day (その日)を Save (救う)?

なんとなく分かるような気がするのですが、どうもすっきりしない。今日の午後、英語の達人テリースのオフィスを訪ねました。

「そうね、確かに不思議な言い回しね。本当のところは私にも分からないけど、すんでのところでひどい一日になりそうだったところを、あなたが良い一日に変えてくれた、そういう意味だと思うわよ。」

なるほどね。それなら分かる。

“Thanks Shinsuke for saving the day again!”
「シンスケ、またしても窮地を救ってくれて有難う!」

キャラハン刑事はクールに “Make my day”と笑った後、“Save the day” したわけですね。

2 件のコメント:

  1. シンプルながらいい表現だね。
    私の場合、毎日いろんな人にsaveされて一日が終わる。
    ♪一人じゃないってぇ~、素敵なことねぇ~♪
    by 天地真理
    古すぎたか・・・。

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  2. 人の窮地を救う仕事に就くってのは本当にラッキーなことだと思います。毎日誰かを助けて、感謝される。すごく良い気分で日々が過ぎて行きます。

    だから、誰かに助けを求めるというのは、そういう爽快感を味わうチャンスを相手にあげていることにもなるのかな、とも思うのです。じゃんじゃん助けを求めよう!

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