2011年10月6日木曜日

Break the ice 場を和ませる

昨日の11時、ダウンタウン・サンディエゴのオフィスで、プロジェクトマネジメント・トレーニングの講師を務めました。一ヶ月前にも同じ会場でソフトウェアの使い方を教えるトレーニングをやったのですが、その時は「聴衆に背を向けたまま話す」という厳しい条件を強いられたため、いまひとつ手ごたえがありませんでした。今回はその轍を踏まぬよう、事前に細かくセッティングを調整し、聴衆とアイコンタクトを取れる立ち位置で話すようにしました。今度は絶対しくじらないぞ、と気負っていたためか、珍しく緊張。こういう時って聴衆も固くなっちゃって、うまく行かないんだよな…。うう、まずい、このままではいかん!

さっそく冒頭、プロジェクト・マネジメント・インスティチュート(PMI)の組織について話しました。PMIは非営利の国際組織で、プロジェクトマネジャーの資格試験を実施しています。現在世界中に37万人ものPMP(Project Management Professional) がいることを紹介しました。

「実は私もその一員なんです。時に人は私を、 Certified PMP と呼びます。」
一同爆笑。つかみはオッケー、これで一気に緊張がほぐれます。この時私は、PMPのことを「ピンプ」と発音し、 “Pimp” (売春婦のヒモ、ポン引き)とかけて洒落たわけです。つまり、「公認のポン引き」とも取れるような言い方をしてふざけたのですね。

トレーニングはつつがなく終了し、アーバイン支社から駆けつけていたリサが、ニッコリ笑って祝福してくれました。
「すごく良かったわ。この後、予定が無かったら一緒にランチへ行きましょう。」
財務のミケーラ、それにウェンディと連れ立ってイタリアン・レストランへ。皆でトレーニングの成功要因を分析してくれました。

リサは私の「ピンプ発言」に触れ、

“That was a good joke to break the ice.”

と笑いました。 Break the ice というのは、初対面の人と話す時などに緊張をほぐす一言を指して使われる表現なのですが、この場合は「場を和ませる」という意味ですね。なんとなく「アイスピックで氷の塊を砕く」図を想像していたのですが、それがどうして「緊張をほぐす」意味になるんだろう、と不思議になったので、ちょっと語源を調べてみました。するとどうやら、もともとは船が海面の氷を砕きつつ進む様子から来ているらしいことが分かりました。航海を続けるには、邪魔な氷を砕かなければならない。納得です。

さて、私の目下の悩みは、全く同じ内容のトレーニングをあと二回(聴衆は別ですが)やらなければならなくて、その際に同じジョークを breaking the ice のために使い続けるかどうかです。なんだか気恥ずかしいんだよな。

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