2011年5月15日日曜日

Scumbag カス野郎

先日オレンジ支社の休憩室で、庶務のロシェルが同僚フィルに苛立った調子でこんなことを話していました。
「妹夫婦が離婚することが決まったの。子供二人いるんだけど、旦那がずっと浮気してたことが、つい最近発覚したのよね。で、そっちの女との間に赤ちゃんが出来たっていうのよ。これは絶対許せないでしょ。私は離婚に大賛成だって言ったの。」
するとフィルが、
「義理の、とは言え、弟さんのことをこんな風に呼ぶのはどうかと思うけど、とんだカス野郎だねえ。」
と答えます。この時彼が使った表現が、

“What a scumbag!”

です。この scumbag(スカムバッグ)というのは日常的によく耳にする言葉で、卑劣な人間のことを意味しています。こないだオバマ大統領も、演説の中で使ってました。しかし、scum(かす)と bag(袋)との組み合わせがどうもピンと来ません。なんでフクロなわけ?

ネットで調べると、「scumbag はコンドームのこと」とも書いてあるんだけど、それが直ちに「見下げ果てた奴」とか「極悪人」とは繋がらないわけです。そこで先日、サンディエゴの同僚達とランチに行った際、皆に尋ねてみました。意外にも、誰もこの言葉とコンドームとを結びつけては話しませんでした。マリアはいつもどおり、
「わかんない。ただそういう言い方をするのよ。」
と取り付く島が無い。ラリーも首を傾げるばかり。すると元上司のエドが、こんな回答をくれました。
「バッグってのは、人間の皮膚のことだと思うよ。人間の姿をしているのに、中身は scum(カス)だってことじゃないかな。」
おお、そいつは分かりやすい!。本当かどうかはこの際置いといて、ビジュアル・イメージ的にはこれがベスト・アンサーだと思いました。

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