2011年3月6日日曜日

When push comes to shove いよいよとなれば

木曜日の午後。カマリロ支社で開催したプロジェクトマネジメント・トレーニングが終了した後、アカウンタントのジェシカがこう言いました。
「あなたがプレゼンで最初に言ってたことには、全面的に賛成よ。プログラムが使いにくいだとか自分はこんなことをするために雇われたんじゃない、なんて泣き言はもう沢山。腹を決めて学習しなきゃいけないのよ。」
「どうも有難う。本当にそうだよね。この一年間、みんな文句ばっかり言ってたもんね。ネガティブなエネルギーが社内に充満してたよ。でもさ、最近財務部門からPMたちに、EAC(最終コスト予測)の更新を毎月しろってメールが送られるようになったでしょ。これでさすがにみんな、もう逃げられないぞって悟った感じがあるよね。」
と私。

そう、最近ようやく、プロジェクト・マネジメントのソフトをしっかり使えという強力なお達しが増えたのです。これまで無視を決め込んでいた社員たちも、名指しで怠慢を指摘されるようになったので、にわかに慌て始めました。ジェシカが続けます。

“When push comes to shove, you’ll have to bite the bullet.”

おっと、これはクールな表現だぞ。Bite the bullet というのは、直訳すれば「弾丸を噛む」ですが、「歯を食いしばって頑張る」「困難に立ち向かう」という意味です。「南北戦争で麻酔無しの手術をした際、患者に鉛の弾丸をかませて痛みをこらえさせた」というのが語源と言われていますが、その十年以上前に麻酔技術は医学界に浸透していたので、そんな手術は有り得ない、という反論もあります。

さて、私としては、むしろpush comes to shove の方が気になりました。だってこれ、本当に良く聞く表現なんです。Push が「押す」で、Shove (シャヴ)が「強く押す」ですから、そっと押してたのがぐっと強力な押しに変わる、ということですね。つまり、状況がいよいよ深刻になる、という意味。

“When push comes to shove, you’ll have to bite the bullet.”
「いよいよとなれば、歯を食いしばってやらざるを得ない。」

このフレーズ、まるごと憶える価値ありますね。

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