2010年11月19日金曜日

Straw that broke the camel’s back ついに堪忍袋の緒が切れた

昨日の朝、同僚のジムからこんなニュースを聞きました。
「C支社が年明けに閉鎖され、オンタリオという街に引越しすることになったそうだよ。支社長のブライアンは月曜に解雇されたんだって。」

ブライアンとは過去7年以上割りと仲良くしていただけに、ショックでした。
「何でクビになったの?」
「さあね。上と色々やりあったような話は聞いたけど…。」

ジムの話の裏を取るため、C支社に勤務している古参社員のボブに電話してみました。
「ああ、その話は本当だよ。」
「どうしてブライアンは辞めなきゃいけなかったの?」
「これまで何度も上層部とぶつかって来た挙句に、今回、突然の引越しの話だろ。プツンと来ちゃったんだよ。我慢の限界だったんだろうな、ブライアンも。」

この時ボブが使ったのが、この表現。

It was the last straw that broke the camel’s back.

瞬間的に頭に浮かんだのは、「ラクダの背中のコブを割ってストローで中の水を飲む」ビジュアル・イメージでした。いやいや、そんなわけは無い。ストローというのは麦わらのことに違いない。直訳すると、「最後のわら一本で、ラクダの背骨が折れちゃったんだよ。」つまり、輸送手段であるラクダに荷を積み過ぎ、最後に載せた一本の麦わらで、とうとう動けなくなった、という状況ですね。「我慢の限度を超えた」とか「堪忍袋の緒が切れた」という意味です。これ、前に何度か聞いたことがある言い回しなんだけど、英語の慣用句にラクダが登場するのはちょっと違和感があります。英語圏に、かつてラクダで荷物運びしてた国ってあるのかな?

そう不審に思って語源を調べてみました。またしても諸説紛々。一番多く見かけたのは、1848年に書かれたチャールズ・ディケンズの「ドンビー父子」が元だという説明

でも、この本バカ売れしたって話、聞いたことない。ミリオンセラーならまだしも、これが語源だとはとても信じられません。

ウィキペディアには、「アラブのことわざから来ている」とあり、そうだろうそうだろう、と納得しかけたのですが、「要出典」と添えてあります。ダメだ。ここで語源探求を断念。いつかアラブの友達が出来た時、聞いてみます。

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