2010年7月15日木曜日

Bite my lip 唇を噛む夏

週に一、二回、同僚達数人と30分ほどWalkingを楽しんでいます。今日はリタと並んで話しながら歩いたのですが、彼女のご主人はこの二年ほど職にあぶれているそうです。もともと中小企業の社長として建設業を営んでいたのですが、折からの不況で会社をたたまざるを得ず、以降ずっと失業状態。たまに来る話と言えば、マクドナルドのバイトと良い勝負の低賃金ポストばかり。

彼女の妹夫妻はミシガンにいるのですが、ご主人が軍を引退して鉱山の仕事に就き、そのあまりの過酷な労働環境に嫌気がさして辞めることにしたそうです。数ヶ月前にその話を聞いた時、思わず妹に、
「辞めるのは簡単だけど、その後のあてはあるの?何か手を打ってからにした方がいいんじゃない?」
と忠告したそうです。夫のケースで思い知らされているので、不況下での仕事探しがいかに厳しいかを懇々と言い聞かせたそうです。それでも妹は楽観的な態度を崩さず、
「大丈夫よ。彼ならすぐに見つかるわ。」

先週、夏休みを利用して家族大集合を果たした際、リタが妹にご主人の職探しの首尾を尋ねたそうです。
「それが、全然見つからないのよ。この不況は本当に深刻だわ。」
「だから言ったじゃない」という言葉が出かかったけど、さすがにぐっと堪えたわよ、とリタ。この時彼女が使った表現が、

“I had to bite my lip.”

唇を噛まなければならなかった、というのが直訳ですが、言いたいことを堪える時に使えるフレーズなのですね、これが。日本語で「唇を噛む」のは悔しい時。英語で「唇を噛む」のは余計なことを口にしないよう堪える時。びみょ〜な違いですね。

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